ダイエットからボディメイクへ
まだ移行中という感じではありますが、最近はとにかく痩せることが良いことだとする風潮が弱まり、代わりに健康的な体作りに少しずつ注目が集まるようになってきました。
今回はこの点について書いていきます。
ダイエットの目的の変化
そもそもダイエットが必要になるのは肥満体型の方や肥満傾向と評価される方々でした。
現代ではカロリー過多の食事になりやすいことから、肥満が生活習慣病のリスクとなります。
この悪循環を止めるべく、摂取過多になっているカロリーを調整して、できれば運動を取り入れながら適正な体重に近づけようとすることが本来的な目的でした。
ところが、痩せている体型そのものをモデル体型と表現したりすることで
「痩せ得ているほど良い」という価値観も生まれて、それを目指すためにはとにかく食べないようにする、あるいはカロリーのあるものを食べない生活を送るということも出てきました。
ここも新しい価値観に本来の価値観が呑み込まれてしまった形となります。
この状態は女性に顕著です。
思春期のもっとも栄養を必要とする時期にまったく肥満とは無縁の子までもがダイエットを行い、その結果として生理不順や拒食症を始めとした不健康な状態になることが少なくない状態でした。
健康になるためのものが、いつしか新しい美的感覚に飲み込まれて、結果不健康を招くというのは少し滑稽な感じもしますが、それが実情としてありました。
ダイエットからボディメイクへ
今回ボディメイクと書いていますが、近い将来的にもっと若い層に受ける言葉が出る気がしますし、出た方が良いと思っています。
流行の発信はいつの時代も若い世代です。
その層に定着することが、一般に定着させるためにはもっとも効率的餡方法となることからも、そういった人たちに受け入れやすいフレーズがでると良いと個人的ではありますが思い描いています。
このボディメイクがダイエットとどう違うのかというと
・痩せることだけが目的でない
・運動を取り入れる積極性がダイエットより高く、比重も大きい
・食事はきちんと摂取する
このあたりが大きな違いとなります。
痩せることだけが目的ではない
ダイエットは主に体重の減少だけが基準となりがちです。
ボディメイクで最も大切なのは正直「見た目」です。
カッコいい、あるいは美しい身体を作ることが目的となります。
体重や体脂肪はもちろん指標となりますが、そういった数字以上に外見的に良い身体になることが目的となります。
運動を取り入れる積極性がダイエットよりも高い
ボディメイクは痩せてガリガリになることを目標にしていないことがほとんどです。
これは健康的であることも求められるためです。
そのためには運動を取り入れて、きちんとあるべき筋肉をつけることが必要になります。
一定以上のレベルを求めるのであれば、更に多くの運動を行い、筋肉を多くつけることもあります。
見た目のカッコよさ、美しさにも筋肉は必須というわけです。
女性はふくよかな方が良い、とはいっても脂肪の下にある程度筋肉がないとたるんでしまうので、愛嬌のある・・・を通り越してしまわないようにはしたいところです。
食事をしっかり摂取
運動を行うので、しっかりと食事から栄養素を摂取することも必須となります。
何かしらのコンテストなどに出るのであれば、最終的にカロリーを細かく調整することになりますが、そうでない場合には、あまり神経質にならないくらいで大丈夫です。
そしてたんぱく質源となる豆類、肉、魚、卵の摂取は重要になります。
筋肉を作る原料となること、運動をしてもたんぱく質を摂取しないと筋肉が付くどころか減ってしまうなど、食べない理由が見当たらないくらいです。
特に女性は動物性のたんぱく質を避けてしまう傾向がありますが、きちんと運動さえすれば、必要な分は積極的に摂取して欲しいところです。
ダイエットとボディメイクのまとめ
ダイエットは以前は健康になるための方法でしたが、最終的には体重を減らすことが目的となり、そのために無理な食事制限を行ってしまい不健康になることもあるという意味で、最初の目的がどこかに行ってしまったと言えます。
ボディメイクについては、外見的なカッコよさ、美しさを求めますが、結果として健康的な体が手に入ります。
一見この二つは全く関係のないもののようにも見えますが、元々の健康になるという目的を達成する時にダイエットという言葉では誤解を招くようになったことからも、違う方向からのアプローチという点で非常に有効だと思います。
しかもボディメイクは、ダイエットと異なり、どんな人でも対象になります。
痩せている人はダイエットの対象ではありません(それでもやってしまって不健康になる)
一方でボディメイクであれば、痩せていても、そこから少しでも良い身体を手に入れるためにできる努力があります。
問題としてはボディメイクは個人個人のオーダーメイドになる部分があり、ダイエットのように体重が減らせる方法なら何でもよいというわけではありません、
このため、テレビや雑誌で取り上げにくい点があるので、一気に広がるのは難しい点があります。
そうはいっても、今後広がっていく部分だと思うので、思い立ったが吉日!として始める方が増えることを望みます。