筋肉を増やした基礎代謝だけで痩せるのは難しい
人間の1日あたりに消費するカロリーとして基礎代謝は2/3を占めます。
基礎代謝は無意識に消費するエネルギーのことを表します。
簡単に例えると、内臓が働くことは意識的に制御できません。
心臓で例えると、常に動いていますが、それを意識的に止めたりはできません。
こういった無意識あるいは意識的にコントロールできないところで消費するカロリーが基礎代謝という事になります。
そして、筋肉の維持にも無意識にエネルギーが使用されえるため、筋肉をつけると基礎代謝が増えることから、ダイエットに筋力トレーニングが有効という説明にも、基礎代謝が上がるという文脈が現れたりします。
ただ、本当に筋トレで増えた筋肉によって基礎代謝が増え、それで痩せることができるのかというと難しいと言わざるを得ません。
筋肉と基礎代謝の関係
筋肉を1㎏増やしたとして、1日の基礎代謝量として増えるのはおよそ13㎉程度(条件によって少し変わります)です。
これは少し歩けば簡単に消費できてしまう程度のエネルギー量です。
そして、トレーニングしている人はお分かりだと思いますが、筋肉を1㎏増やすというのは非常に困難です。
こう考えると筋トレの労力と消費される基礎代謝量がとても見合ったものではないという事が分かります。
筋トレで痩せるという場合には、基礎代謝とトレーニング中に消費するエネルギーを合わせて多くしていくという方法が良いでしょう。
基礎代謝だけでどうにかしようというのは難しいので、「太りにくい体を作る」程度のイメージの方が現実的です。
基礎代謝で最もエネルギーを消費するのは内臓
内臓の働きが最も基礎代謝としての消費エネルギーが多くなっていて、全体の約40%になると言われています。
これは自分で増やすことが難しい部分なので、これを増やそうとすることはあまり考えない方が良く、結局効果的に体重を減らそうとするのであれば、何らかの運動が必要という事になってきます。
基礎代謝を上げるには?
基礎代謝の中には発汗なども含まれます。
このため
- 辛いものを食べて汗をかく
- サウナに入って汗をかく
こういった一般的に「代謝を高める」と言われる方法を行うことで基礎代謝を高めることができます。
結局爆発的に高めてくれるわけではないので、消費エネルギーを効果的に高めようというのであればやはり何らかの形で体を動かすということが必要になると考えておきましょう。