運動しても筋肉がつかず痩せる理由
運動がダイエット目的でない場合には
・健康的な体作り
・筋肉をつける
・運動のパフォーマンスを上げる
こういった点が目的になり、体重については元々が肥満傾向でない限り増加する方が望ましい場面が多くなります。
一方で、実際に運動習慣を持つ人のいくらかが、運動すればするほどに体重が減少する、あるいは全く増える気配が見られなくて悩んでいるという事実があります。
更にこういった現象は老若難所問わず見られています。
今回はこういった運動習慣を持つ人の体重減少、あるいは増えない原因や改善策について書いていきます。
運動で体重が増えない原因
理由については意外とシンプルです。
運動と食事(栄養)、休養(睡眠)のバランスが乱れていることに起因します。
体重が増えない原因1:食事(栄養)の不足
運動で消費したカロリーが大きいため
①摂取したカロリーでは運動分を賄うことでほぼ消費されてしまう
②摂取したカロリーでは不足して筋肉や脂肪を分解してしまう
つまりは筋肉を含む体を成長させる分のカロリーや栄養が残らないことが原因になります。
特に負荷の強い運動をした後は食欲も沸きにくいことから、成長期前後の子どもの痩せ傾向は食事量がそもそも足りないということも多くあります。
体重が増えない原因2:休養(睡眠)の不足
体を作ることは休養時、特に睡眠時に行われます。
食べたものの消化吸収も眠っている間が最も効率よく行われます。
このため、積極的な栄養摂取と睡眠の質・量は重要になります。
食事や睡眠を改善しても効果のない場合
実は、上記の原因を潰していっても効果の出ない場合はあります。
主なケースは以下のようになります。
消化吸収能力が低い
どんぶりごはんを3杯食べてすぐに効果が時間できる人と、効果の出ない人、更には食べ過ぎで胃腸がもたれてパフォーマンスが下がる人までいます。
これは消化吸収の能力にも個人差が存在するためです。
消化吸収能力が低い理由として
①まだ消化器が成長しきっていない(特に成長期前後)
②ストレスなどで消化吸収能力が落ちている
③そもそも消化器官の能力が高くない(体質)
こういった様々な原因があります。
基本的には理由は違えど「消化器官が弱い状態で、食べた分が身にならない」という結果は共通なので、消化しやすい状態を作ることが大切になります。
消化機能を補う方法
では、消化機能が高くない状態についてはどのように対応していくことができるでしょうか?
消化機能を補う方法① 食べ物を消化しやすくする
体調を崩した時には、ごはんよりも消化しやすいようにお粥を食べます。
このように少し茹でたり、繊維を断ち切ったりすることが消化しやすさに繋がります。
煮物などであれば圧力鍋で、柔らかく煮る事で消化しやすくなります。
消化機能を補う方法② 消化しやすい食材を選ぶ
アスリートであればカロリー摂取の面から、カロリーを多く含む脂質、いわゆる油を多く摂取したいところですが、油は消化に時間がかかり、消化器官への負担が大きいという特徴があるので、からあげフライといった油ものをあまり多く摂取しないようにするなど、調整も必要です。
消化機能を補う方法③ 消化酵素を使用する
分かりやすい所では消化酵素を持つ胃腸薬が有名です。
エビオスや強力わかもとといった辺りも消化酵素を含みます。
最近ではサプリメントやプロテインにも消化酵素入りという商品が出てきています。
そのくらい運動する人にとって消化吸収の問題は大きな影響を持っていると言えるでしょう。
消化酵素の注意点
健康食品などの酵素は、基本的にはあまり消化吸収に影響を与えないと考えた方が良いです、
酵素ドリンクなどは加熱時に酵素の作用が失活していることが多いので、飲料としての酵素はそこまで期待できないと言った感じです。
運動しているのに痩せてしまう事についてのまとめ
今回の内容は以下のようになっています。
・運動で消費したエネルギーを賄いきれない
・不足したエネルギーを補うために筋肉や脂肪を分解してしまう
・食べても消化器官の弱い人は身になりにくい
運動を習慣的に行っている人ほど過体重を気にしてしまう傾向などありますが、体重が減ってしまうよりは増えた方がパフォーマンスの上がる可能性は高いので、自分のベストパフォーマンスと体重を比較して、自分に合った体重を目指しましょう。