人工甘味料がノンカロリーがない理由とその特徴
人工甘味料を使用したお菓子や飲み物が多くなっています。
これらを使用すると、甘さは出しながらカロリーを抑えてくれるためですが、どうして甘いのにカロリーがないのかなど簡単にまとめていきます。
ちなみに人工甘味料の種類や健康への影響についてはこちらの記事を参照ください。
人工甘味料にカロリーのない理由
人工甘味料は人間の消化機能では消化されません。
消化されなければ吸収もされないので、エネルギーになりません。
このため、甘さは砂糖の何倍(ものによっては数百倍)もありながらカロリーがない商品を作ることができます。
人工甘味料は食物繊維に似ている
人間の消化機能では消化されずに排出されるといえば食物繊維と同等の働きと言えます。
少し気をつけなければいけない点としては、食物繊維はお通じを良くする程度ですが、人工甘味料を多く摂取するとお腹を下す可能性があることです。
実際に人工甘味料を含む飲料やガムなどはパッケージに
「大量に摂取すると一時的にお腹を下す可能性がある」という旨が書いてあったりします。
大量と言われてもピンとこないですが、僕の経験上、夏場にスポーツをして、2ℓの人工甘味料を含んだスポーツドリンクを飲んだところ、お腹を下しました。
最初は水分の摂りすぎや体調不良を疑いましたが、1回だけの不調だったので、人工甘味料の過剰摂取と考えて良いと思います。
似たような話はスポーツ関連の友人からも耳にします。
そのお腹の痛みや不調は体調不良なのか、運動中に摂取しているものの影響なのかは、飲んでいるものの成分を見直してみるなどの確認をしてみる必要があると思います。
人工甘味料が太る原因になる?
人工甘味料はカロリーがないから太らない
これ自体はカロリーを抑える目的であればその通りになります。
ただ、
①2000㎉を摂取、飲み物はお茶
②2000㎉を摂取、飲み物は人工甘味料入りのゼロカロリー飲料
③2000㎉を摂取、飲み物のカロリーを含む
この3つのパターンだと
②が最も太りやすいのではないかというのが最近の研究から出ている推測となっています。
これはインスリンの働きによります 詳細はこちら
人工甘味料にはカロリーがなくても甘さがあります。
このため血糖値は上がらないのですが、人間の脳は甘いもの=血糖値が上がると判断して血糖値を下げる唯一のホルモンであるインスリンを分泌するということが分かってきた為です。
このインスリンは脂肪を合成する働きがあります。
このため、人工甘味料を使用しているカロリーゼロの飲料を飲んだからと言って、他からカロリーを摂取してしまうと、インスリンの働きはプラスされている分だけ、体脂肪の合成が高まりやすいためです。
このため、痩せるために人工甘味料を増やすよりも、カロリーをきちんと考慮して砂糖入りのものを摂取する方が痩せやすい可能性があります(もちろん人の状態にもよりますが)
そのため、アメリカ人がゼロカロリーのコーラを飲みながらピザを食べて、「飲み物のカロリーがない分ピザは少し多く食べても大丈夫だろう」と考えて太った人がそれなりの数いるようです・・・
むしろ他の物を増やすと太りやすくすらなります・・・
人工甘味料の注意点
人工甘味料自体は血糖値に作用しないので血糖値は上がりません(他の物と一緒に摂取しなければ)
でも、インスリンは分泌される=血糖値は下がります。
糖尿病の方にとってはカロリーがなく、血糖値も上がらないとなれば一見救世主のように感じますが、服薬やインスリン注射を行うくらいの方になると「血糖値の下がりすぎによる低血糖の危険性」がでてきます。
あまり大量に人工甘味料を摂取することはおすすめできません。
人工甘味料とカロリーの話 まとめ
以前はダイエットに人工甘味料を行こうに取り入れようという動きがありましたが、最近のダイエットではあまりこういったものを積極的に取り入れてカロリー調整を使用というものは見かけなくなってきました。
そういった点では、ダイエットを考えている人たちもきちんとこういった時代の流れをとらえて考えてくれているんだということを感じます。
日本の健康情報は色々と問題視されてはいますが、少しずつ前進もしているとかんじるところです。