アルコールは少量でもリスクがある
昔からお酒は少量、適量であれば健康的であり、飲み過ぎることが健康上のリスクになるという形で認識されていました、ところが2018年に60万人を対象とした研究報告から、実は適量と呼べる範囲が非常に狭かったことが分かりました。
この手の報告の詳細は専門的なページに多く掲載されているので、そちらに譲って、ここではごく簡単に要点だけをまとめていきます。
少量のお酒が体に良いとされるのは恐らく心筋梗塞のリスクを下げることに由来しています。
これは事実なのですが、脳卒中や大動脈瘤、致死性の高血圧性疾患のリスクに関しては上げてしまうので、総合的には寿命を縮めることになります。
この研究後にはこれまで以上に、少量のアルコール摂取であっても健康上などのリスクとなり得ることが報告されるようになってきています。
アルコールに適量はない
最初の大規模な研究の報告では、5%のアルコールを350ml飲み続けても、適量範囲となり、健康上のリスクは少ないかのように最初は記載されています。
これなら350mlのビール1本なら大丈夫という数字です。
ところが、この報告の注意書きとして、対象となる人の体重や性別、服薬状況などによって、適量という値自体変化すると考えられるので、この量以下であれば安全であると断言できる数字はないとしています。
つまりはアルコールを「この量なら摂取しても安全」という数字はない、となります。
適量とされた摂取量でも健康リスクがある
更に、上記で適量とした量であっても、体には変化が出ることが分かっています。
内容は非常に多岐に渡りますが、脳を委縮させる・発がん性を高めるなど、深刻なものも含まれています。
健康のためにはお酒と今以上に慎重なお付き合いが必要になりそうです。
まとめ
お酒も嗜む程度であれば健康的という時代は終わってしまったようです。
更に追い打ちをかけるように、日本人の若い人はお酒に弱くなっているというデータもあります。
これは進化とも言えるし、お酒を飲む機会自体減少している環境的な要素も言えます。
そんな中で、お酒でストレス問題を解決している人もいるので、絶対に飲まない方が良いと言い切れない部分もありますが、量を今以上にコントロールする、休刊日をしっかり設けるなどの方法で、将来的な健康リスクを軽減する努力はしておきたいところです。