栄養相談業務をAIで行う未来
栄養相談は、昔病院で必要な方に栄養士と面談のような形で行っていました。
栄養相談に堅苦しい印象が付いて回るのはこの時のものが残っているからだと思います。
糖尿病の人が飲酒、たばこ、間食なんてもってのほか!
と、相談どころか説教部屋という印象でした(苦笑)
最近は相談者に寄り添う形も増えてきていますが、こういった栄養相談業務についてAIで行うことができそうか、メリットはどんなものがあるのかを考えていきたいと思います。
AIで栄養相談は可能か?
AIでの栄養相談についてですが、当然可能と言えます。
すでに数字を打ち込んでそれに対して何かしらのリターンを返すくらいはあちこちで行われています。
数字でのデータが分かりやすいので、毎年のように行う血液検査などを記録して、前年との比較から適切なアドバイスを送るなんていうことは人間が行うよりも正確・平等なので、むしろAI化を進めるべきだとすら思います。
やり方も前年からどの数値が何%変動したのかを参考にすることで、1日当たりどの程度摂取カロリーを調整すれば良いのか、それには具体的に何をどの程度減らす(増やす)必要があるのかなど、瞬時にデータで出すことができます。
対面で栄養士と行うよりもより具体的な数字が出てくるので説得力のあるものになると思います。
AIで栄養相談を行うメリット
では、AIで栄養相談を行うことのメリットを考えていきます。
まず、怒られることがないので、乱れた食生活だったとしても正直に内容を伝えることができます。
また、栄養士が怒らない人だと分かっている場合であっても、見得や相手をがっかりさせたくないという気持ちから少し嘘を話してしまう事もありますが、相手が感情のないAIであれば、こういった可能性もかなり低くなるため、正しい情報を獲得しやすくなると言えます。
具体的にどんな食事が良いのか、何を減らすべきなのかということについても、必要に応じて画像などに出すことで、お互いの認識を共有しやすくなります。
実は栄養士ってAIに仕事を奪われやすい仕事なんだと思います。
献立作成だって、人が考えなくても大丈夫だろうし・・・・
栄養士の行っている仕事はAIと相性が良さそうなのは間違いないでしょう。
AIにできない部分
AIと言っても万能ではありません。
対象が人間である以上、「人と話をしたくて訪れる」という顧客は必ずいます。
しばらくはそこまで自立型のAIは出ないでしょうから、こういったニーズに答えることはできるでしょう。
つまりは機械的に業務を行う栄養士は機械に敵わないので、人情的な仕事を行うことが求められるとも言えるのかもしれません。