加齢と共に衰える体力や機能について
人間の体は一定の年齢以降は成長ではなく衰えが見えるようになっていきます。
人によっての個人差が大きくなるものの30代後半くらいから自覚できる人が増えていきます。
今回は僕が40歳を超えて自覚するようになってきた衰えについて書いていきます。
加齢による体力の衰えは疲労の感じ方から変わる
体力の衰えと分かりやすい表現にしましたが、実際の感覚としては「回復力の衰え」という方がしっくりきます。
・朝起きるのが辛い
・眠っても疲れがとれない
・入眠しにくくなる
疲労回復の最重要である睡眠の前後が特に実感するタイミングとなります。
更に、疲れが抜けきらず蓄積することで
・日中眠くなる
・休日に寝溜めしたくなる
こういった不便さも表面化してきます。
僕は運動習慣があるのですが、若い頃と同じ頻度、負荷で運動を行った場合は、回復までにかかる時間が明らかに長くなってきました。
無理に昔と同じペースで行うと疲労が抜くないので体が重たく、パフォーマンスが低下していることを痛いほど思い知らされます。
こういった疲労は仕事などにも影響を及ぼします。
無理に運動を続けると、日中に強い眠気が襲って来たり、仕事への集中力が著しく低下するということが起こります。
加齢の体力回復は睡眠時間を長くする事が効果的だが・・・
疲れやすいというより回復しにくいという状態を踏まえて、睡眠時間を伸ばすというのはとても効果的ですが、どうも加齢に伴い睡眠の質自体も低下する人が多いようです。
高齢の方が朝早く起きてしまうのは昔から良く耳にしますが、この原因として、眠りが浅くなる等ものがあります。
深い眠りの時に人の体は良く回復するので、深い眠りの時間を伸ばすことが重要なのですが、この深い眠りは自分でコントロールできません。
俗に言うショートスリーパー、睡眠時間が極端に短くても大丈夫な人達は、この深い眠りの時間が長いそうです。
入眠からすぐに深い眠りに入るため、睡眠時間が短くても元気に生活できるという事です。
加齢とともに眠りが浅くなることはこれとは正反対であるため、睡眠時間を増やす努力をしているのに、その努力が実を結ばないということも少なくありません。
実際僕は最近スマートウォッチで眠りについても数字化していますが、深い眠りに時間は意外に短いことに驚いています。
ただ、睡眠が浅いと意味が無いという事では無いので、睡眠時間はある程度長めに確保することで体力を確保する手助けにはなります。
加齢による消化吸収機能の衰え
ある年齢から、脂の多い料理よりもあっさりしたものを好むようになりました。
最初は、何となく胃もたれや胸やけする時があって、思い返すと前日に揚げ物を食べていた・・というところからスタートします。
これは消化器官が加齢によって少しずつ衰えることに起因します。
消化器官の動きそのものが悪くなったり、消化液の分泌量が少なくなる事が原因です。
若い頃であれば運動前の食事で揚げ物を食べても、運動のパフォーマンスは自覚がない程度に低下するくらいですみましたが、ある年齢からは、「胃(腹)が重くて走れない」と、痛いほど思い知らされる感じになります。
これによって、どのタイミングでどんな食事をするのかと言う点について考慮する必要性が出てきます。
特にスポーツを好む人は脂を摂取しないとエネルギー不足になってしまう恐れもあることから、消化の良い物だけを食べる事による難しさもでてくることがあります。
運動する時間が近づくにつれて、消化の良い物になっていく・・・という生活に切り替えて行く必要性があります。
加齢によって体調不良やケガの治りが悪くなる
疲労の回復が遅くなるように、病気やケガの治りも遅くなります。
風邪などはひきやすくなる上に長引きやすくなります。
膝や腰に痛みを抱えている人は、それが収まるまでの時間がかかるようになり、治る前に使ってしまうことで状態を悪化させてしまう事も珍しくありません。
病気やケガを治す為にどうすれば良いのかと言うと、これも睡眠時間を伸ばすことで体の修復時間を伸ばすことが大切になります。
40歳超えたらセルフコントロールを意識
40歳になったばかりだと、仕事もいよいよ慣れてきてバリバリに働いている頃でもありますが、それに反して体は下り坂に差し掛かる場面なので、体調、メンタルの部分で安定させることは重要です。
加齢によって少しずつ無理の効かない状態になっているので、常に自分の体の調子はどうか、疲労はどの程度溜まっているのかを考えて対応する必要があります。
疲労は気が付かないうちに集中力を奪っています。
仕事でミスをせずしっかりとした判断をするためにも、この年齢から自分の疲労具合なども考慮した仕事術を身につけることが、その後の生活の安定にもつながっていくと思います。
加齢による衰え まとめ
加齢による衰えは、自分で認めたくないという部分でもあるので、見て見ぬふりをしがちです。
ですが、自分をきっちりマネジメントしていこうとする際にはむしろ衰えもきっちり計算していくことで無理のない、実情に沿った計画を作ることができます。
衰えは誰にでも訪れるものです。
習慣的な運動などで遅らせることは重要ですが、自分だけ例外的に衰えないなどとは考えずに現実的な目線で見ていければと思います。
僕のこの腰の痛みも、これからはずっと付き合っていくものになったのでしょう・・・