Yahoo社員食堂の揚げ物税から考える社会人の健康と仕組みづくりの難しさ

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Yahoo(ヤフー)社員食堂の揚げ物税から考える健康の仕組みづくり

Yahooの社員食堂で揚げ物を導入したというニュースが流れました。

揚げ物メニューの値段を上げることで、注文を減らすことを目的としています。

これは従業員の脂質エネルギー比率が厚生労働省の規定より少しオーバーしているということが理由になっています。

 

代わりに魚メニューは値下げされているので、価格差をつけることによる誘導ということができると思います。

こういった取り組みが成功するケースと失敗するケースについて今回は書いていきます。

 

揚げ物税など昼食を工夫する仕組みが成功するケース

今回のYahooのケースが上手くいくかどうかはまだわかりませんが。

実際に職員の健康づくりに成功しているタニタを例にしてみましょう。

タニタは健康的なメニューを提供することで職員の健康増進にある程度成功しています。

成功の理由として

・食事面以外の取り組みがある

・会社内全体で共通した認識を持っている

これらの点が重要になります。

 

食事面以外の取り組みがある

食事面以外の取り組みというのは、運動量を可視化する取り組みを行い、その目的達成時に何かしらのメリットを享受することができるというものです。

タニタさんの社員は活動量計など、運動量が見える化できるアイテムを身に着けています。

これらによって運動量の見える化がされていて、一定の目標達成によるメリットを発生させることで、意欲的に取り組みへの参加ができるようにしています。

 

数字の見える化は、

良く言うと、お互いの競争心を煽る効果があります

悪く言うと、数字にすることで監視することができます。

こういったアメとムチの部分が効果的かは人によりますが、どちらが響くにしろ、取り組んでもらえればOKなのは言うまでもありません。

 

会社内全体で共通した認識を持っている

例えば、健康的なメニューを提供するということは、味が落ちる可能性を秘めています。

 

味は薄めになるし、脂質は控えめになりがちなので、食事の満足感自体は下がる傾向にあります。(おいしい外食店の多くはこれらの正反対に位置しています)

こういった場合にも、全体で共通の認識として「健康であることが最優先」という感じのものがあれば、メニューに文句や不満が出ることは少なくなります。

 

会社として、どうしてそれに取り組むのか? それが職員個人、会社運営にとってどのようなメリットにつながるのかということを共有するというイメージです。

 

実際タニタさんは健康機器についてシェアを拡大しています。

職員が健康であるということは、会社のイメージアップにもつながりますし、営業に行く人個人としても太っていたり、不健康そうであるより、健康的な人が行った方が業績を上げやすくなるという点もあるでしょう。

 

昼食を工夫する仕組みが失敗するケース

では、こういった昼食に対するアプローチなどが徒労に終わってしまう、継続できていても、実際に職員の健康には結びつかないという場合には、どのような要因があるでしょう?

 

・健康になることでのメリットが整理されずに開始される

・昼食以外の取り組みを行わない

・会社内全体で共通した認識がない

単純に成功例の反対と捉えても良いと思います。

健康になることのメリットが整理されずに開始される

上記タニタさんのように健康がどんなメリットを生み出すかがはっきりしていれば人のモチベーションは上がります。

しかし、多くの会社で、偉い人の一声(「健康のためにやるべし!」)などで決まってしまい、そこに大義名分がない場合もあります。

 

こうなると、

なぜやるのかはっきりしない

やっても自分の健康以外に得られるものがない

こういった考え方になりがちなので基本的に続きません。

 

もちろん職員の健康は会社にとっても重要です。

ですが、会社の運営上、職員が健康であるメリットについて仕事と健康のつながりがはっきりしない場合には、案外人は動かないものです。

共通した認識を作るためにも、この部分を疎かにしないというのは大切です。

 

昼食以外の取り組みを行わない

運動量の確保など、他の取り組みも同時に行うことで効果は上がりやすくなります。

実際、昼食だけで何かをどうすることができる、というのは無理のある話です。

 

例えば、昼食を管理していても、食事は朝と夕も行いますし、人によっては間食もします。

その中の1食だけにルールを設けて簡単に健康になれるということはまずありません。

このため

他の食事へのアプローチ

運動に対するアプローチ

このどちらかには何らかの働きかけが必要になります。

 

実際、学校給食などは決まった献立をみんな食べていますが、健康的であるかどうかはかなり幅広くなっていて、皆異なります。

お昼の管理だけではそこまで劇的な変化を望むことはできません。

 

会社内全体で共通した認識がない

どうして健康になるべきなのか

この取り組みによって得られるものは何か

この認識を共有しないと上手くいきません。

 

特に、何となくお昼のメニューが健康的になっただけに留まってしまうと、

デスクの引き出しからお菓子を出して食べてしまう・・・なんていう、昼食の工夫を無に帰すようなことも起こり兼ねません。

そういった行動を起こさないように共通の値観を持つことは大事ですし

みんが持っていれば、こういった誘惑に負けそうな人にとっての抑止力にもなります。

 

取り組みが成功しない理由としては

昼食だけなんらかの工夫をして、それに満足して後は何もしないという場合に多く見られることが分かります。

生活力のある社会人が相手だからこそ、仕組むだけでなく、価値観に訴えかける仕組みが必要と言えるのだと思います。

 

健康の仕組みづくり まとめ

今回は社員食堂などで行われる職員の健康づくりが上手くいく時、上手くいかない時についてそれぞれ書いてきました。

飽食の時代、通勤、帰宅時にはコンビニにフラッと入ることもできるし、朝食や夕食の選択の幅も広くあります。

お昼に食べるものだけで健康にあるということは非常に困難なのはこういったことも関連しています。

 

仕組みを作りながらも、最終的には実行する職員の意識や行動を変えていくだけのものを用意するということが大切だということが分かります。

そして、それらはお金がかかることが多いです。

こういった面を頭に入れつつ、仕組みづくりをできる会社が増えると良いな、と考えています。