揚げ物は他の調理法よりも本当に高カロリーなのか
揚げ物は揚げ油で一定の時間揚げることで、食品中の水分と油を置き換える調理法であることから、非常に高カロリーな印象を受けます。
このため、ダイエット時には真っ先に除外されたりします。
ところが、油で揚げるから高カロリーというほど単純ではない部分もあります。
例1
アナゴの天ぷら100g 237㎉
アナゴの寿司 100g 163㎉
例2
豚ロース100g 241㎉
とんかつ100g 344㎉
豚ロースにんにく焼き 364㎉(豚ロース100g使用)
例1のアナゴの天ぷらはカロリーがやはり高くなります。
比較するのが寿司という面であっさりした料理であることもあるのですが、これは揚げ物=高カロリーのイメージに沿っていると思います。
次に例2の豚ロースを使用する料理たち
ちなみにここで揚げた豚ロースのにんにく焼きはDELISH KITCHENさんというサイト(https://delishkitchen.tv/recipes/147288044699910618)から引っ張ってきました。
理由は豚ロースの料理で調べたら最初に出てきたからです。
ここで同じ100gにしてもとんかつと炒め物で殆どカロリーに差がないという事に気が付きます。
例1では比較する寿司が油を使用しない料理であるため、油を使用する揚げ物とのカロリーに差が付きました。
例2では炒め物も油を使用する料理であるため、揚げ物とほぼ同等のカロリーになりました。
例2の補足としてはこのレシピだと一人分の油の使用量がおよそ4.5gとなるので炒め物としてはそこそこの油の使用量であり、決して多く使用しているというわけではありません(もっと少なくても調理できますが、そこは美味しさとの兼ね合いでどちらを取るかという問題になります)
このように「揚げ物はやめておこう」という結果が炒め物だと実はあまりカロリーに違いが出ない可能性があるということを考慮しておくと良いと思います。
揚げ物と炒め物のカロリー
僕の働いているところでは炒め物と揚げ物について油の使用量の目安を下記のように設定しています。
- 炒め油は一人5g~7g計算(食材や量による)
- 揚げ物は一人9g計算
油は1g当たり9㎉なので。炒め物に使用する油のカロリーは一人当たり45㎉~63㎉となり、揚げ物に関しては一人当たり81㎉になります。
このいくらかのカロリーの違いは使用する食材などによって簡単にひっくり返ってしまう程度のものです。
個人的には揚げ物だから避けるというよりは、たまに食べるくらいであれば、食事の楽しみやストレス発散の意味で良いこともあると思っています。
何が何でも避けないといけないと思うと非常にストレスなので・・・・
ここでおまけの一例としてみんな大好き鶏のから揚げについて
鶏のから揚げ 100g280㎉
鶏の照り焼き 100g200㎉
80㎉の差であれば、次の日の食事で少しだけ何か我慢すれば辻褄も合うと思います。
そして油を使用した料理はカロリーが高い代わりに腹持ちが良いという面があるので、間食を控えることにつながることもあります。
要するに使い方・考え方次第という感じです。
揚げ物にする代わりに量を減らすなんて取り組みもできますし。
揚げ物という言葉にアレルギーのように反応せずに冷静に考えることができると良いと思います。
そして、揚げ物の変わりに食べるのであれば焼きものや蒸し物という油を使用しない、しても少ない調理法のものにすると効果が大きいというのはポイントです。
サラダはそれ自体ヘルシーですが、ドレッシングは油ですから、選び方は慎重になっても良いと思います。
結局揚げ物だからというよりも油と上手に付き合っていくことが大事。